350£

覚え書き

Original Entertainment Paradise 2013 ROCK ON!!!! 神戸楽日

神戸から帰ってきた翌日の記憶スケッチ。

DVD発売に合わせて公開します。初日と同じくらいアバウトです。

 

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一日目に引き続き大変アバウトです。記憶のままに書き殴っています。


おれパラップ、トップバッターは鈴村さん。以降小野さん森久保さん岩田さん。岩田さんの掛け声で、会場一体となって「ロックオン!」の掛け声でスタート。あれこれもしかして登場順? 初日大サビでは小野さんが入りのタイミングを間違ってましたが、二日目は岩田さんがまちがえて両手の人差し指でペコちゃんみたいにおどけていました。かわいい。
コーナートップバッター、引き続き鈴村さん。登場からの流れで歌い切ったあと、初日に入れる隙がなかった掛け声の入れ方指南が入って面白かった……wowwowの部分は音程とかどうでもいいから歌っちゃえ。笑。昨日よりオーライも揃ってた印象。
今年は、岩田さんの曲をみんな歌うと決めていた。俺は、一番好きな曲。歌いたかった曲。「フルーツマン」。フルーツマンのときのサイリウムが素早く一瞬で真っ赤に変わって、岩田さんの曲でもあるし歌詞のゼリービーンズの赤いやつだけ、が会場内にも浸透してる、のがもう空気で判った。mc、鈴村さんもサイリウムについて、ゼリービーンズの赤いやつ。鈴村さんの歌っていつも安定のクオリティで、スタートからの流れも会場が盛り上がって一気にヒートアップする流れだったのだけれど、でもここで改めて、岩田さんへの万感の想い、のようなものがすごく込められているのもわかって、堪らなかった。これが最後だと思って歌っているのだろうかと。岩田さんと鈴村さんはもうずっと二人で歩いている節もあって、そこから、例え数ある仕事のうちのひとつだとしても、岩田さんがいなくなるということ、が、やっぱり鈴村さんに影響を与えない訳もなく。ホストたちの中で一番自身の感情を表に出さない鈴村さんだからこそ、もう、本当に堪らなかった語彙が来い。
二番手小野さん。白基調の衣装で、キスキスキス! チームD! 二日目はそこでmcが入って、ダンス曲は一曲のみでした。そしてなんとユカが今回のおれパラここで離脱! 盛大な拍手を。チームD紹介の時一日目とユカミカの立ち位置が逆で、小野さんうっかり間違って紹介始めようとしちゃって面白かった。綺麗なお姉さん、すき。二曲目、鳥の夢。この曲を作詞した時も、今も、同じことを思っている。小野さんまたぐっときている。
「君なしで」は一日目よりも、何というかもう吐き出せるだけのせられるだけ想いをぶつける、くらいの激しさで、なんなら二日目個人パートの小野さんはもう昨日よりもがっつり泣いていて、サイリウム振る余裕がありませんでした。なぜなら私ももう滝のように…泣いていたからです…は、恥ずかしい。この曲がすごく好きだということ。去年この曲をみんなで歌ったこと。その時に変えた歌詞、「ありがとう」と、リハの時からずっと間違えて歌いそうになってしまっていたこと。だから、「さようなら」には「ありがとう」の気持ちをのせたこと。歌っているとたくさんのことを思い出す。ここで、小野さんは言葉に詰まってしまっていました。
改めて。
自分の楽曲に「ありがとう」と歌う曲がある、それを、岩田さんへの感謝の気持ちを込めて歌います。
去年両国初日に歌った「ありがとう」を、ここで聞くことになるとは思わなくてメーターが振り切れてしまいました。なんなら多分会場が泣いていて、小野さんは会場の観客の顔を視界にいれてまた泣く、というそういうサイクルを辿っているようにも見えて。でも、小野さんはもうこの「ありがとう」で、去年のように歌詞に詰まるような、歌えなくなるようなことはありませんでした。しっかり、しっかりと言葉を紡いで、歌い切った小野さんは、ぎゅっと唇を引き結んで次の瞬間、笑顔を作っていました。「みんな、笑って!」と。続けてラストナンバー、「モノクロの虹」。泣き顔を必死に笑顔に変えて「笑顔だよ!」と叫ぶ小野さんに、私も必死でサイリウムをふっていました。い、いちばん泣いていた男が「泣かないで」「笑顔だよ」は卑怯だ! と思いつつ。笑。もしかしたら小野さんこそ、現状いちばん、前を向けているホストなのかもしれないとぼろぼろしました。いつかの真夏のスピカのように、ステージ上を所狭しと飛び跳ねながら、笑顔で、大きく虹を描く小野さんがたまりませんでした。
合間の映像は今回ドッキリ三連作。「君なしで」を歌うシーンももちろんながれて、逆だったらもっとひどく泣いていたかもしれません…。
三番手森久保さん。私本当に森久保さん登場時の音楽が好きなんですけど……森久保ワールド始まる、という感じで唾を飲む。チェーンリアクション。前のイベントからおれパラができたように、おれパラがまた次へとつながって行くこと。今回の森久保さんは、「前の二人も思い切り感情を込めて歌ったしな」と、ショウマストゴーオンを最後に熱唱されていました。森久保さんの音楽って何か「切ない」とか「悲しい」とかそういう感情を乗せるイメージが私の中に全くなくって、すごく新鮮で、この日のこの曲が森久保さんのライブの中でいちばん、好きだと思いました。物販で森久保さんのセルがほぼ完売していて慄きましたが、合わせて岩田さんのcore(この曲が収録されてる)も完売してて、さもありなん…と。「次はお待ちかね、岩田光央!」と森久保さんが退場して、もうすごく、すごくいい流れだった。
そして、か、ら、の、……岩田光央
わたしここで正直しんどいほどお手洗い行きたかったんです……ええいままよ畜生間に合え、と席を立とうとして、……でも立てなかった。
森久保さんが退場した直後。会場からの「みっちゃん!」コールが、まだ映像アバンさえ流れていないというのに、どこからか湧き上がって、やがて全体が一つになっていました。手拍子。途絶えることのないコール。私はもういろんなものが引っ込んで、終演まで意地でもここにいる、と決めました。割と人間やればなんでもできる……そしてその選択は本当に正しかった。
暗がりの中現れた岩田さんは、ひら、とこちらにむけて手を振っていました。伝わってるとおもった。そこからの、ばっとスポットが点灯して……「グラスホッパー」!
歌い出し前にバンド全員にうなづきかけて、真っ赤に染まった会場と、アッパーなこの曲は本当に良かった。続けて「おねだりジェシカ」。もう音がガンガン響いて歌詞なんてほとんど聞き取れなかったけれど、これがライブで、彼のやりたかったもので、おれパラだ、と身体で判る感じがしました。そしてmc。三人ともすごく思いを込めて歌ってくれた。フルーツマンで会場が真っ赤に染まったのも見てた。小野さんの「ありがとう」では「でも俺あの時チョートイレ行きたくて」『えー!』「行っちゃった」『えええええーーーーーー!!!!!』すごいブーイングだった 笑。でも岩田さん割と、泣き顔を見られたくなかったのかなとか思っちゃった……。ということで「昨日の俺はしっとり」(ここで笑いが起きた)「今日の俺は、……バラエティです!」
他ホストの曲。昨日は森久保さんの楽曲だった。あとはピンピンとスケキヨが残ってる。でも、
「バラエティなのはどっちだ?」おおおおお!「バラエティなのは、どっちだ!?」
『おのでぃーーーー!!!!!』(ここ、おのでぃという返事ものっそい揃ってて笑った)
「『だいすき』!!!」
会場がワッと沸いて、見渡すかぎりサイリウムがピンクに変わっていって、でも岩田さんなので赤もあって、ステージ上段にはなんと再登場、チームD! 前奏とともに階段を下りてくるチームDの四人に私もあわててサイリウムの色を変えていたら、傍ら、一緒に見ていた友人からぱきんと折られたピンク色のサイリウムが差し出されてわらいました。使え、と。自分の分もあるからと。か、完璧すぐるけど閑話休題
いつもなら小野さんがいる場所で、チームDに囲まれて歌う岩田さんがとても楽しそうで、でも誰が楽しかったかと言えばきっと、あの場にいた全員が、きっと、こころから楽しかった。間奏、ベッキーちゃんの代わりに小野さんが出てくることを想像して、いたら、登場したのはバーコードヅラに眼鏡でステテコの謎の男で爆笑。少なくとも小野さんじゃない、としたらもう残るは二人しかいなくて、次に出てきたのが買い物かごから長ネギをはみ出させた「お母さん」前とした女装の誰かなら、犬の着ぐるみパジャマを着た小野さんが現れて、前者二人は鈴村さんと森久保さんなのです。ああこれ、小野さんがなぞらえたおれパラの四人の立ち位置だ、と気付いた。ら、そうか、そういえば岩田さんはおじいちゃんなのでした。なんだか変なところで、心の底から盛り上がりながら、何かが、納得できたようなよく判らない感慨を覚えていました。でもとにかく今は、盛り上がるしかない、楽しむしかないのです。乗るしかないだろ、このビッグウェーブに!
長ネギをサイリウムに見立てて振る森久保さんが妙にツボに入りながら、四人が一列になって「だいすき」を踊るのを見ていました。〆、の瞬間に大歓声。でもまだ、曲が、終わらない!「かわいいおしり」!
「ちょっとまっておまえら、どうせなら一緒にやろうぜ!」
流れで退場しようとする面々へむけた岩田さんの掛け声にまた会場が沸いて、チームDはステージ上に留まり、ホスト三人も慌ててもとのポジションへ戻ってきました。どこまで打ち合わせされていたのかは判らないですが、小野さんはぐるぐるしっぽを振り回していて、あれ、動揺してる? って思ったけれどチームDが全く動揺してないように見えた。笑。みんなで、音楽に合わせておしりをふって、間奏の間に退場していきました。でも会場のボルテージはMAXから依然下がる気配を見せず、曲が終わるまで全力で全力でした。すごかった。「かわいいおしり」って、タイトルとおしりふりでなんとなく見落とされそうなイメージがあるけど、歌詞が、とても、いいですよね。
mc。引退、の決意を決めたのは六月頃だった。だから今回のシングルにはその思いを詰め込んで、「スーパーチャージ」をつくった。ここでだっただろうか、岩田さんがおれパラでやりたいことがあったと言って、全国ツアーの展望の話をしたのは。岩田さんのなかに描かれたおれパラのビジョンが、切なくて、堪えきれなくて、でも聞き届けようと思って、聴いていました。沢山のスタッフが動いてくれている。バックバンドって言い方が本当に嫌いだということ。チケット切ってくれたり、誘導してくれたり、今こうしている間にも様々なスタッフが動いていて、おれたちだけの力じゃない。
そしてラスト、「スーパーチャージ」。みんながおれのスーパーチャージで、おれも、みんなのスーパーチャージになりたい。
私は、個人的なことを言うならことし四月からずっと毎日毎日岩田さんの曲を聴き続けていて、だからこそ年末まで走って来れた節があって、そこは、ちゃんと伝えたいと思って某所にも書いたりしたんだけれど、もうとっくに、岩田さんはみんなのスーパーチャージなのに、と、思っていました。

アンコール、ギャラクシーバス。
イントロが始まって、暗転からライトがほんのりついた、くらいの一瞬。岩田さんと鈴村さんが先に、ステージ上段に続く階段の下手と上手から駆け上がってきて。そして、だん、とステージに飛び込んだ瞬間、くらいの一瞬、本当にその一瞬。ふたりが、マイクを持っていない方の、あいた手をどちらからともなくぎゅっと絡めて、握って、ぱっと振り切ったのを見てしまって、もうそこで放心状態でした。スポットに照らされたふたりは、そしてそれをきっと後ろから見ていただろう小野さんと森久保さんも、もう普段の彼らで。あ、スウィートイグニッション聴こう、と地味な決意を固めました。彼らの絆が、ほんとうに好きです。
mc。「おれたち、自分たちで積み上げてきた今日の感動を、自分たちで(「だいすき」によって)ぶちこわしたよね(と言って小野さん鈴村さん森久保さんがエアジェンガのようなものを蹴り壊すマイム)!」。「でもそれがおれパラなんだよ」。「だいすき」の仮装の説明もここでありました。最初は岩田さんと小野さんのポジションを逆にするだけだった、小野さんが女装して出てくるようなイメージだった(それも見たかった という声が飛んでた 笑)、けど、「好きにやっていいよ」と岩田さんが言ったので、こうなりました、by小野さん。
バンドメンバー紹介。続いて、今回はちゃんとここで呼び込んだチームD(しかしすぐ退場 笑)。寺島さんからのコメントはこの辺だったかしら。いいなあ、いきたいなあ、おれが行ったらでもよくないもんなあ、という寺島さんのコメント。笑。
からの、ホストそれぞれのコメント。
ごめんなさい、ここ、正直に言って覚えてないです。というのも、なんだろう、……もう感極まってしまっていて。笑。小野さんが全て持って行ってしまって、それ他の三人語ることないじゃんみたいな流れになって、各々の曲タイトルと絡めていいこと言って、そしたら逆に小野さんの曲名に絡めていいこと言われて行って、鈴村さんが「キンモクセイ」を「菌も臭え」に近いイントネーションで繋げて、オチ。みたいな。ところは覚えてるんですけれども。最後の岩田さんが、もう、言葉に詰まってしまったところ、涙が、つうと頬を伝っていって、唇を噛み締めて堪えようとしている顔ばかり、いま、思い出します。客席から「なかないでー!」「えがおだよー!」という言葉が飛んで、岩田さんは必死に口角を上げようとして、でも何度も失敗していて。そこばかり覚えています。
「眠るものたちへ」。前日、岩田さんが言葉に詰まってしまったパート、“限られた時を握りしめ、走り抜けどこまでもいこう”。どうするんだろう、と思ったら、もう想像以上の出来事でした。舞台中央で歌い切ろうとする岩田さんの両脇から、鈴村さんと森久保さんが肩を組んで。そこにこわごわ伸ばされた小野さんの手が、またきちんと組み込まれて、組み返されて、四人、肩を組んだまま歌い切っていました。
私、おれパラ史上ほんとうに、いちばん、素敵な、シーンだったんじゃないかと思った……。四人とも凄くいい顔をしていた。し、その、肩を組む一連の流れが、彼ららしすぎてまた涙腺が刺激されてしまった。ううう。
長いコールアンドレスポンスのあと、全員でカーテンコールのように頭を下げて、そしてまた、ステージ上段からホスト四人が下がるとき。もう、全員感極まっていて、ぐずぐずのままぎゅっとハグし合って、ハグし合って。今回もまた最後に岩田さんとハグした小野さんの顔が、正面からカメラで抜かれてもう、あの、くしゃくしゃにした顔、ぎゅっとめをつむって、ひしと岩田さんに抱きついている小野さんの顔も、すごく印象的でした。
客席からずっとずっとホストを呼ぶ声がとまらなくて、みっちゃんと叫ぶ声もやまなくて。
でも、最後に階段を下りると決めた岩田さんは、もう、決してこちらを向きませんでした。